
石川テレビニュース
ISHIKAWA TV NEWS
石川県内ニュース
実は「梅雨明け」はあいまい??梅雨明け時期が変更されたことも多数 その理由とは
ようやく梅雨が明けました。この梅雨明けに合わせるかのように18日はあの夏の風物詩がお目見えとなりました。
金沢市の近江町市場に登場したのは見た目にも涼しげな氷の柱です。重さおよそ30キロのこの大きな氷は市場内の8カ所に設置されています。
18日の金沢は最高気温35.5℃の猛暑日ということもあって観光客などが氷の表面に触れて涼を感じていました。この氷の柱は8月末まで楽しむことができます。
そして、18日は気象台から北陸と関東甲信、東北南部で梅雨明けの発表がありました。北陸地方の梅雨明けは、平年より5日、去年より13日早い発表となりました。
今年はもっと早くに明けてもよさそうでしたが、平年より少し早まったくらいになりました。今年は先月末からあまり雨が降らず、真夏のような暑い日が続いたので、気象台泣かせの年になりました。ただ、きょう発表されたのはあくまで「速報値」で、9月に入ると改めて「確定値」が発表されます。
気象台からの発表も梅雨明けしたと「見られます」といったようなややあいまいな表現になっています。
過去5年間の北陸地方の梅雨入りと梅雨明けの速報値と確定値を調べてみました。
たとえば去年ですと、梅雨入りは速報値・確定値ともに6月22日で変更はありませんでした。一方で、梅雨明けは8月1日から1日早まって7月31日に変更となりました。
10回のうち6回も変更されているので、珍しくないと言えそうです。
そして、2022年の梅雨明けを見てみますと、観測史上最も早い6月28日に発表されましたが、これが幻となって「特定できない」に変更となりました。
この年は梅雨明けを発表した後も7月に入ってからたびたび雨が降って、8月4日には、加賀南部で豪雨も発生しました。
このため、梅雨明けの時期がはっきりしないまま秋になったと判断されました。
雨の時期が長引くと梅雨明けが特定されないわけですね。
暦の上での立秋、今年の場合は8月7日を過ぎても梅雨空が続いた場合は、「特定できない」ということになるようです。
気象台が梅雨明けを発表するようになった1951年以降、北陸地方ではこの2022年を含めて過去に4回、特定されない年がありました。
気象台の梅雨明けも完璧に言い当てることはできないわけですね。
その梅雨明け早々、18日は各地で猛暑日が続出しました。
35℃以上となったのは、輪島や七尾、金沢、小松の4地点で、輪島では3日連続の猛暑日となりました。この暑さは19日以降も続きそうです。
20日は選挙もありますので投票に出かける際も熱中症には十分気を付けていただきたいですね。
多くの学校では夏休みも始まるので、水の事故にも気を付けてください。そして、「梅雨明け10日」という言葉のとおり、向こう10日間も真夏の青空が広がって、最高気温は33℃から34℃の日が続く見込みです。最も暑い8月上旬の気温が平年で32℃なので、これを上回る暑さが連日続きそうです。
19日は土用の丑の日なので、ウナギを食べるなどしてスタミナをつけてこの暑さを乗り切るようにしましょう。