
石川テレビニュース
ISHIKAWA TV NEWS
石川県内ニュース
ブレーキランプ巡り証言分かれる…信号無視の車にはねられ男性が死亡した事件の控訴審 男女2人が無罪主張

2022年6月、石川県金沢市で、助手席の男の指示で運転する女が信号無視をした結果、横断歩道を渡っていた男性をはねて死亡させたとして、男女が危険運転致死の罪に問われている裁判。24日、名古屋高裁金沢支部で控訴審が開かれ、検察側、弁護側双方が立てた証人の尋問が行われました。
この裁判は、2022年6月石川県金沢市で、助手席にいた男の指示で、運転する女が信号無視をした結果横断歩道を渡ろうとしていた男性をはねて死亡させたとして、2人が危険運転致死の罪に問われているものです。
2人は危険運転にはあたらないなど無罪を主張をしましたが、一審の金沢地裁は共に懲役6年の判決を言い渡していました。
2人は判決を不服として控訴し、去年10月、名古屋高裁金沢支部で控訴審の初公判が開かれ、あらためて無罪を主張していました。
24日、約8カ月ぶりに控訴審の弁論が行われ、事故現場付近の防犯カメラについて、検察側、弁護側双方が立てた証人の尋問が行われました。
これまで女は事故直前にブレーキを2階踏んだと供述していて、故意に赤信号を無視していないと主張しています。
これについて弁護側が立てた、元三重県警の警察官で、民間企業で交通事故の解析を行っている専門家は、ブレーキランプと見られる赤い光が確認できると証言。女は被害者に衝突する1.7秒前にブレーキを踏んでいたと分析しました。
一方、検察側も元警察官で、34年間、交通捜査に携わり、警察庁で指導官も務めていたと言う男性を証人に立てました。この男性は、女が運転していた車のテールランプのカバーは赤ではない事から、赤く光っているのは脇に止まった車のブレーキランプが反射したものだと証言しました。
裁判は来月1日にも行われます。