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自民逆風に加え“鶴保発言”も…参院選石川選挙区 野党の猛追振り切った宮本氏「一番長く感じた17日間」

物価高対策などを争点に全国的に大きな注目を集めた参議院選挙。
石川県選挙区では自民党の宮本周司さんが野党の猛追を振り切り4回目の当選を果たしました。

険しい顔で待つ宮本陣営の議員たち。
普段なら圧倒的な勝利で8時にバンザイができる自民党陣営。
しかし今回は違います。
会場で待つ支持者たちもこの様子。そして午後11時すぎ…
アナウンサー:
「今、宮本周司さん本人が姿を表しました。支援者の皆さんが総立ちで出迎えています。大きな拍手が沸き起こっています」

厳しい戦いを終え、思わず目が潤む場面も見られました。
結果は宮本さんが全体の4割となる約21万票を獲得したものの、野党候補の票を合わせれば結果は違ったものになっていました。
4選果たした自民党・宮本周司氏:
「色んなことがありすぎて、私もなかなか感情のコントロールが難しい日々でもありました。能登を中心とする被災された方々に対する発言のこともありましたが、我々自民党はずっと能登の被災された方々に寄り添って、着実に復旧を進めていくことでこれまでも取り組ませていただきました。国家国民のための責務を全うしていく。この強い覚悟でこれからもまい進してまいる所存でございます」

選挙を取り仕切った陣営幹部は…
選対幹事長・下沢佳充:
Q鶴保議員の発言について影響は
「あれはもちろん影響は甚大です。石川県のみならず。一番怒っていらっしゃるのは能登を中心とする被災者のみなさん。一番迷惑を被ったのは我々自民党です」

厳しい戦いから一夜明け宮本さんは今回の選挙をこう振り返りました。
宮本周司氏:
「個人的には一番長く感じた17日間だったと思います。全体の選挙結果を踏まえれば笑顔で喜ぶという心境でもなく、まだまだやるべき仕事、それに引き続き取り組むことができるという安心感と、本当に複雑な感じです」

浜辺健太氏:
「みなさんの期待に応えられなかったのが本当に悔しいです」

宮本さんを猛追するも約4万8700票差で及ばなかった国民民主党の浜辺健太さん。
悔しさをにじませました。

浜辺健太氏:
「勝って今苦しんでいる方々能登の方々や子どもたち教職員、みなさんが何か変わるって、そんな希望を示せたらと思っていましたが今回は当選することはできませんでした。本当に申し訳ありません」

選対本部長の国民民主党、小竹凱衆議院議員は…
国民民主党・小竹凱衆議院議員:
「擁立が遅れたことこれは結果としてしっかりと反省せざるを得ないと思います」

自民党と対峙するため今回、浜辺さんの支援に回った立憲民主党の近藤和也衆議院議員は…
立憲民主党・近藤和也衆議院議員:
「怒りやあなたたちに任せようという期待感が認知度というところで結びつきにくかった部分が正直あったと思います。『参政党』の候補者の方にも一部批判票が分かれたのかなと。わたしたち自身の働きかけ、力がまだ弱かった」

参政党の牧野緑さんは「追い風」で票を伸ばすも届きませんでした。
牧野緑氏:
「遅くまでお付き合いいただきまして誠にありがとうございます。結果はちょっと描いたものではなかったんですけど、それでも参政党の飛躍に貢献できたと思っていますので、みなさまの力は決して無駄ではなかったと思っています。本当にお疲れ様でした。ありがとうございました」
参政党・中島敏勝津幡町議:
「精一杯のことをやったので結果は残念ですけども、これがスタートだと思っております。待っとけよ!自民党!」

落選となったものの得票数は陣営の想定を上回る11万票あまり。
県内でも「参政党」旋風が巻き起こりました。

参政党・久保雅哉県連会長:
「想定よりもはるかに超えましたのでみなさまが求めていたものというのが我々参政党の政策と合致したのではないかと受け止めております」

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