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美智子さまに贈った「牛首紬」 津幡高校の生徒が10年かけて育てた玉小石の糸

上皇后・美智子さまは今月20日、92歳の誕生日を迎えられました。その美智子さまに去年、津幡高校の生徒たちが自ら作った石川の伝統織物「牛首紬」を贈りました。
なぜ美智子さまに贈ることになったのか。そこには美智子さまが皇后時代、長年取り組んでこられた蚕の物語がありました。

今月20日、92歳の誕生日を迎えられた上皇后・美智子さま。その美智子さまが長年取り組んで来られたのが養蚕です。そんな養蚕を復活させようと取り組んでいる高校が石川県内にあります。

リポート:
「蚕が作った真っ白な繭。津幡高校ではいまもこうして養蚕が続けられています」

1924年に農業や養蚕を学ぶ学校として開校した津幡高校。開校100年に向けた事業にしようと、2013年「養蚕復活プロジェクト」を立ち上げました。

津幡高校 農蚕部 顧問 大丸孝斉さん:
「現在、メイドイン石川の繭がゼロの状態です。そんななか地元の伝統工芸品である牛首紬を地元の原材料を使って作りたい」

かつては白峰地区で伝統的に織られてきた「牛首紬」。
その牛首紬を、自分たちが育てた糸で作ろうと取り組んできました。

「牛首紬」に欠かせないのは2匹の蚕が作る「玉繭」。
繭玉の中でも数パーセントしかできない貴重な繭ですが、その玉繭を多く作る事ができるカイコが、在来種の小石丸をルーツに持つ「玉小石」と言う品種でした。

病気などの困難を乗り越え、10年にわたり玉小石を育ててきた生徒たち。
2023年ようやく一反の牛首紬を完成させたのです。

津幡高校 農蚕部 顧問 大丸孝斉さん:
「本当に嬉しいです。嬉しいです。嬉しいです。嬉しいの一言です。私が見たとき、本当にきれいだったんですよ。こんなに白くてこんなにすごいものかって思うくらい玉小石の糸というのがきれいで」

玉小石につながる日本古来の蚕、小石丸を皇后時代、長年飼育されていたのが上皇后、美智子さまです。そこで生徒たちの提案で、完成した牛首紬を去年、美智子さまに贈ったのです。

誕生日に際し、宮内庁が発表した美智子様のご近況。この中で、津幡高校の取り組みが紹介されました。

「紅葉山での御養蚕が思いがけない形で伝わったことに、驚かれるとともに、生徒たちの長年にわたる熱心な取り組みに感心なさっていました。」

津幡高校 農蚕部 顧問 大丸孝斉さん:
「全国の方々に知っていただける機会がなかったので非常に嬉しく思います。今の現役の生徒たちや卒業生たちがやってきたことが、こうやって知っていただける機会になりまして、本当に嬉しいかぎりです」

宮内庁などによると、美智子さまは生徒たちの熱心な取り組みに感心されていたそう
で、学校には養蚕に関する3冊の本が贈られました。

「これをきっかけに石川県の絹文化、そして石川県だけでなくて全国の養蚕がちょっとでも注目をあびて、少しでも広まっていけばいいなという思いです」

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