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定数12に18人の激戦「今回ほど不安な気持ちになったのは初めて」能登町議選、現職と新人それぞれの選挙

地方議員のなり手不足が全国的な課題となる中、先日行われた石川県の能登町議会議員選挙は定数12に対して18人が立候補する激戦となりました。新人と現職、それぞれの選挙戦を取材しました。

人口およそ1万3000人の能登町。高齢者の割合はいまや半数を超えています。

4年前の町議会議員選挙が無投票になったことなどを受け議員定数は2つ減らし12に、議員報酬も4万円引き上げ月額30万円としました。

そんな中、10月の能登町議選に向けて動きが。新人7人を含む18人が立候補を表明したのです。

町民は「新しい人。会ったこともない人たちが多く出るようで、ちょっと期待はしている」「小木なんですけど、小木に町会議員がいなくて今年1人立候補されてすごい期待している」

新人として立候補を決めた1人、上入佐慶太さん。熊本県出身で普段はリモートワークを中心に日本航空の社員として働いています。

Q.能登弁は分かる?
上入佐さん「3割くらい。若い方の能登弁は分かるけどお年寄りの能登弁は難しい」

能登半島地震の後、復興支援のために町に通い続けた上入佐さんは能登の祭りや自然に魅せられ、2026年6月に移住。関係人口の増加など移住者ならではの視点を町の施策に反映させるため選挙に挑むことを決めました。

上入佐さん「外からの視点や外とのパイプを作っていくためには町の外に定期的に接点を持つことも重要だと思うので、そこは私のできる役割かなと思う」

激戦が確実となった今回の選挙。現職は焦りを隠しません。

現職・鍛治谷真一議員「今回ほど不安な気持ちになったのは初めて。自信がない。これまでなら下位でも必ず上がるなと思っていた。町や政治のためにはいいこと。それだけ若い衆が出るということは」
現職・金七祐太郎議員「危機感がいっぱい。全然票なんか読めないから。一緒に皆さんと上がれれば前向きな考えを持っている人がいっぱいいるので、何とか一緒に若い人と頑張っていければという思いもある」

10月20日、選挙が告示され5日間の選挙戦が始まりました。新人の上入佐さんは期間中に町内をまんべんなく回り顔を売っていきたい考えです。

スタッフ「SNSの手が足りていない」上入佐さん「投稿するだけじゃないの」
スタッフ「投稿するだけだけど、文章を考えないといけない」
上入佐さん「マジでさ、きのうも(立候補届を)受理したらすぐ投稿するって話だったから、それを変更するなら教えてほしいし」
上入佐さん「SNSとか若い人たちが見ることによって、こういう活動をしているんだと身近に考えてもらうきっかけにもなる」
上入佐さん「いろんなコミュニティーのみなさんのお話を聞かせていただき能登町一丸となって取り組める政策。それをみなさんおひとりおひとりと考えていきたい。東京や全国から能登町を思ってくれるそういった仲間や企業をみなさんとつなぎ、応援してくれるみなさんとともに新しい能登の暮らしを作っていきたいと感じている」

現職の鍛治谷さんはこれまでの選挙と大きく変えず顔見知りを中心に声をかけていきます。

鍛治谷さん「知り合いはめっちゃ多い。顔の広さやったら(負けない)。ここに住み続けるというモチベーションを本気で上げないと、少子高齢化の典型みたいな町に拍車がかかっているんだから。よほど危機感を持ってやらないといけないと私は思っている。あとはでっかい吉田町長にだめだよと怒んないといけないなと」

投票日当日。投票率は8年前の選挙よりおよそ3ポイント低い73.6パーセントで8969人の有権者が一票を投じました。

鍛治谷さん「勝っても負けても上着だけは着ていないと失敬だと思って」

鍛治谷さんは事務所で支援者たちと結果を待ちます。

鍛治谷さん「候補者って弱いもんですよ、精神的に。この3日間で体重減ったもん」

結果が届いたのは日付が変わった午前1時過ぎでした。

家族「おめでとう!」460票を得て10位で当選しました。

鍛治谷さん「票が少なくても平気で票をいっぱい取った議員にしっかりものを言っていきたい。上がってしまえばこっちのもんだと思っているから」

一方…。上入佐さん「本当に皆様におわびいたします。申し訳ございません」

上入佐さんは393票を得ましたが当選ラインにはおよそ60票届きませんでした。

上入佐さん「能登町での今の実力はこれなんだと受け止めている。今後は別の道で引き続き企業人としても新しい能登の暮らしをここに住んでいる人たちと能登を応援してくれる人たちとともに作っていくことを目指していきたい」

激しい選挙戦の結果、新人3人を含む12人が当選。中には若い移住者の姿も。

3年前に移住し初当選三船涼圭さん「若い世代で当選したのは私だけで心細さも正直ある。それでも同世代の声を集めて届ける役目として皆さんが期待して私を押し上げていただいたのでその責務をまっとうしたい」

若い移住者も参戦して激戦となった能登町議選。来年春の統一地方選挙に向けこの盛り上がりは各地に波及するでしょうか。

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