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輪島塗を支える「砥の粉」が製造終了 在庫は残り6キロ、職人から不安の声

28日から石川県金沢市で世界各国の漆作品が集まる展覧会が始まりました。一方で、こうした漆塗りを支える重要な材料が製造終了となり、県内の職人からは今後同じ製法を維持できるのか心配する声が上がっています。

28日から金沢市のしいのき迎賓館で始まった「国際漆展・石川2026」県や金沢市、輪島市などが1989年から開いているもので、今年で14回目です。

会場には日本をはじめ、中国やフランスなど10の国と地域から応募のあった215点の作品の中から、入賞した65点が展示されています。

大賞に選ばれたのは、金沢市の村本真吾さんの作品です。竹の形をもとに、布や和紙で動きのある造形を表現し、漆で仕上げた作品で、漆の魅力を引き出している点が高く評価されました。

漆作家・村本真吾さん:
「朽ちていく竹の枝に布をまとわらせて漆で固めている作品です。漆自体は丹精込めて時間をかけてつやを仕上げていく、そこに自分の思いもプラスされて残っていくものと朽ちていくものの融合みたいな形で制作しています。」

漆の可能性を示す作品が集まった一方その「漆塗り」を支える材料の確保に課題が浮上しています。

輪島市小伊勢町にある塩安漆器工房です。塗師の坂本雅彦さんは、輪島塗の下塗り作業を行っています。使われるのはこちらの砥の粉。

ーーちょっと粘土より硬い?
坂本さん:
「ちょっと硬い。あんまり柔らかすぎると、水が多すぎるともうひとつ。」

砥の粉は風化した粘板岩や頁岩を原料とする粉末で、輪島塗の下地塗りに使われる重要な材料です。

坂本さん:
「ほとんどなくて20キロの袋にあと5~6キロくらいしかないんじゃないかな、もうそれで終わりです。」

実は、砥の粉の生産地、京都の山科にある唯一の製造所が先月末で生産を終了。坂本さんの工房では年間約20キロの砥の粉を使用していますが、在庫は残り6キロです。

塩安漆器工房 塗師・坂本雅彦さん:
「入ってくるのをねがっているんですけど。ないとあるとでは多少差が出てくるかもしれんね…素材は山にあるみたい、やる人がいないっていうのでやる人を育ててもらわんことにはどうしようもない」

日本の伝統「漆塗り」を守る手だてが求められています。

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