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ふるさと納税5万円で走れる金沢マラソン1000枠が完売、過去最多3万4668人が応募した人気の理由

ここからは「石川のいまココが気になる」のコーナー。寺西アナウンサーです。

寺西アナ:
今回、私が気になるのは、今年で12回目を迎えた金沢マラソンです。25日の日曜日、私と古賀アナウンサーが初めて参加しました。

ーー結果はどうだったんですか?

二人とも無事、完走しまして、メダルを頂きました。というわけで、きょう28日は、この金沢マラソンについて掘り下げたいと思います。

今年は7年ぶりに一斉スタートが復活。過去最多1万5659人のランナーが参加しました。まず、この金沢マラソンの歴史から紐解いていきたいと思います。

金沢マラソンの提唱者は、こちら。2010年に金沢市長に就任した、現在の県知事、山野之義さんです。公約として、スポーツを通じた金沢の活性化にフルマラソンの実施を掲げ、初当選を果たしました。

ーーそれまで金沢ではフルマラソンは開催されていなかったんでしょうか?

そうですね。定期的に開催されたものでは、石川テレビなどが主催した金沢百万石ロードレースのハーフが最長でした。山野氏の市長就任を受けて、この百万石ロードレースも盛り込む形で、金沢マラソンの実施に向けた計画が進められました。

そして2015年11月15日、北陸新幹線金沢開業の年に、第1回金沢マラソンが開催されました。この頃は、さまざまな仮装をしたランナーが多くいました。中にはこんなランナーも…。

山野知事の号砲でランナーが一斉にスタート。この時は、1万1821人が参加し、雨の中、秋の城下町金沢を駆け抜けました。優勝は2時間17分19秒でロシアの選手だったのですが…。

その後、ロシア陸連のドーピング問題で失格となってしまいました。そんなトラブルもありましたが、第1回金沢マラソンは無事、終了。この時の完走率は96.8%でした。

ーー映像を見ていますと、仮装したランナーが多いですね。

そうですね!第1回から話題となったランナーの服装ですが、今大会、出場するランナーに当日の服装について聞いてみました。

ランナー:
「(雨なので)かっぱとか靴のカバーとか、工夫してレース前までにつけておこうかなと思います」

今年は雨が予想されていましたので、つばつきの帽子やレインコートを羽織る方が目立ちました。

ーー最近は、仮装する人はいなくなったのでしょうか?

最初の頃に比べれば減ったようですが、こだわっている人もいます。

「私は毎年スーパーマンです」

これくらいの仮装なら走りやすそうですよね。

ーーでも今年は雨がひどかったと思いますが、どうでしたか?

ちなみに、スタート時点で雨だったのは、コロナ禍の中止を除く11回中3回と、雨の確率は27%でした。

ーー雨のイメージが強かったのですが、意外ですね。さて、金沢マラソンと言えば、ゲストも豪華ですよね。

こちらが代表的なゲストの皆さんです。金沢市出身の金メダリストの松本薫さん。野口みずきさんなんかはもう常連ですよね。タレント、俳優枠では、浜辺美波さんも何度もスターターを務めてくださっています。今年は、巨人の新監督に就任した松井秀喜さんが応援メッセージを寄せていました。

そんな人気のイベントとなった金沢マラソンですが、右肩上がりだったわけではないんです。過去12回の応募者数の推移を見てみましょう。

第1回から順調に増え、一度ピークを迎えます。しかし、ここで新型コロナウイルスの影響で、初めての中止。翌年は一気に減りました。その後、戻りつつありましたが、2024年は能登半島地震もあって再び減少したのですが、ことしは3万4668人と過去最多となりました。

ーーなかなか参加したくても当選できないという声もあります。

そうですね。そんなランナーのために、2019年から始まったのは、ふるさと納税を利用したエントリー枠です。ふるさと納税で金沢市に5万円寄付すると、金沢マラソンに参加できるという制度です。

ーーどれくらいの枠があるんですか?

今年は1000枠あったそうです。これは、ふるさと納税をした上で、さらに参加費1万4000円を支払わないといけないのですが、今年はすべて枠が埋まったとのことです。

ーーすごいですね。

そして、ランナーからすると気になるのが、金沢マラソンの受け付け事情。大会参加に必要なゼッケンの受け取りが、金沢マラソンの場合は、大会2日前の金曜日と、前日の土曜日だけなんです。受付会場で聞いてきました。

「きょう運動会で、一緒に見てて、終わったあとの帰りに来ています」
「私は仕事の合間に来ました」
「有給です」

ーーそうすると、県外から来て宿泊する人は大変ですね。

そうなんです。今回、ホテルの空室・料金状況についても調べてみました。通常10月、11月の週末は、1室あたり2万5000円~3万5000円程度で販売しているというこちらのホテルですが…。金沢マラソンなどイベント開催日は、このように4万5000円~5万5000円程度となる場合があるそうです。このほかのホテルでも同様に、金沢マラソン開催の週末は他の週末に比べ高値となっていて、満室となっているホテルが多くありました。金沢市旅館ホテル協同組合によりますと、宿が取れないという連絡が来ることもあり、小松や富山、新高岡など、新幹線沿線の駅の宿を取る方が、交通費を含めても安くなると案内することもあるそうです。

ーーすごいですね。どうしてここまで人気になったのでしょうか?

金沢の観光スポットをめぐるというのはもちろんですが、走ってみて、おもてなしがすごいと思いました。これが金沢マラソンの魅力の一つだと思います。

ーー具体的にはどのような事があったのですか?

石川の食べ物を提供する「食べまっしステーション」です。コースの6か所に設けられ、金沢カレーや金沢を代表する和菓子。また能登応援スポットでは、能登のいも菓子や太鼓饅頭などもありました。

ーー寺西さんは全部食べられたのですか?

実はトラブルがありまして、あまり楽しめなかったんです。足を痛めてしまって、30キロ地点で救護所を利用しました。救護所では湯たんぽや毛布の他、替えのTシャツやレインコート、タオルなど、ランナーに合わせて対応が取られていました。こうした大きな支えがあって、大会が成り立っているということをあらためて実感しました。

そして最後はこの数字です。これは金沢学院大学の学生が調べた去年の金沢マラソンによる経済波及効果です。2025年は、県外ランナーの同行者や消費単価の増加もあって過去最大となる高い数字となりました。

ーー今年はさらにこれを超えそうですね。

そう思います。皆さんも来年、魅力が溢れたマラソンに参加してみてはいかがでしょうか。

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