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能登半島地震から1年9カ月…窯が全壊した炭焼き工場 新たに購入し初めての試し焼き 11月の再開目指す

能登半島地震から1年9カ月。

炭焼き作業を再開させたのは、珠洲市の山あいで県内で唯一、専業で炭焼きを行ってきたノトハハソ。

能登半島地震で4つある窯が全壊。生産はストップしクラウドファンディングなどで
支援を募っていました。

切り口が菊の花のように美しいことから菊炭(きくすみ)と呼ばれ茶の湯の席で重宝されてきたノトハハソの炭。そんな菊炭を待ち望んでいる人のため、今年8月に新しい窯を購入し、先月中旬、初めて窯に火が入りました。

ノトハハソ 大野長一郎社長:
「やっと(炭を)焼き始められるという安堵感と、(新しい窯で)やっぱりどんな炭が焼けるのか分からないという不安が…不安の方が割合が多い状態でいます。」

そしておととい、窯のふたが外されると…地震後初めてとなる炭が姿を現しました。

大野社長:
「不安な部分というのは少し軽くなった気がしましたね、明らかに。物を作れるというか、そういうフェーズに入れたという事自体は一つまたぐっと進めた感じはしますし、やっとという感じですね。」

大野さんによると、今回はあくまでも試し焼き。調整を続け、来月の生産再開を目指すと言うことです。

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